弊社で取り扱っている商品には学校給食を含む業務用調理器具・配食具があります。

その営業活動として小・中学校の他に幼稚園や保育園に訪問し先生（保育士）からそれら器具の使用についてお伺いする調査活動を行っています。
その中で「トレーニング箸から卒業出来ない、或いは変な癖がついてしまったという子どもがいる」というお話をうかがいました。

そのような子供たちが普通の箸への移行をスムーズに行う事が出来る学び箸の開発に着手し、完成したのが独自の設計を施した「学び箸＝はじめてのちゃんと箸」です。

開発に当って特に気を付けた点は、このお箸で使い方を学んだ後に”普通の箸”への移行がスムーズに行える点、そして既存の”矯正箸”で身に付いてしまった持ち方の癖を直せるという事に重点を置きました。

特に苦労した点は、補助具の無い時に箸を使う手指の使い方（手指の筋肉を発達させる動き）をするためにはどう補助すればいいかという点でした。指を強制的に固定させる仕様の場合、こどもにとってストレスになる可能性も排除できません。

そのため一番時間を費やしたのが”補助具の素材についての考察” ”どのような形が相応しいのかというデザイン” ”素材の硬さについて検証”の3つでした。

完成したお箸は指を強制的に固定する補助器具ではなく、取り外し可能なシンプルな補助具（カプラ）を付属しました。この補助具（カプラ）はトレーニングの段階によって交換でき、最終的には補助具無しできれいな箸使いができるようになります。SNSなどでも楽しくトレーニングしている投稿もたくさんあり、こどもたちの成長を「ののじ はじめてのちゃんと箸」と一緒に見守っていけることに喜びを感じています。