2017/07/19 ののじスプーンシリーズ

ののじスプーンシリーズ

使いやすさの秘密

現代の日本の食文化は和食を基本にして、様々な海外の食文化も取り入れた多彩な文化を持っています。明治維新以降の西洋化の中で、箸と同様にスプーンやフォークは日本の食卓の中で無くてはならないものとなりました。
スプーンは西洋の食文化の中で生まれた食べるための道具ですが、その目的は本来「汁物（フォークで刺せないものや箸でつかめないもの）をすくう」というものです。
日本に於いて味噌汁を始めとした汁物は食器に直に口を付けて飲むという文化が有り、現在も食卓でスプーンを使うのは、「柔らかい半固形物やカレーや丼などごはんの上に汁物をかけたもの」を食べるという用途で使われている場合が比較的多い形になっています。

汁物を効率的にすくうためには、ある程度さじ部分の深さが必要です。
しかしながら従来のスプーンでカレーなど半固形物を食べると、上唇では届かないスプーンの深い部分にご飯粒が残ったり、こぼしてしまったりすることがあります。
これを回避するためにシャクる動作が必要になります。
同じく海外から来たレンゲでチャーハンを食べた場合も同じことがおきます。
この動作は余り美しい所作とは言えず、またそこに気を取られたり余計な動作が必要なことは、多少なりともストレスとなりえると考えます。
そこでもっとリラックスして食事を愉しむ為に、日本の食文化に合った形状や機能のスプーンを考えたのが、ののじのスプーンです。

1.左右非対称にする。
リラックスした状態で食事するためには、食べ物をすくい上げる・口元に運ぶ・口に入れるまでの全ての所作で、ひじや手首の筋肉を無駄に収縮させないことが大切です。
このため、ののじのスプーンは左右非対称の独特な形状をしています。
日本人は皿の奥から手前に食べ物をすくい取ります。
すくい取る側を大きくし、更にそれとは別に手首を返さなくても口に入れやすい部位を設けました。

2.さじ部を浅めに設定。
さじ部が浅めになることで、スプーンは口の中で無理なく上唇に沿い、上にのせた食べ物を口の中に置いていく事ができます。
このためシャクる必要はなくなります。

3.あらゆるエッジをなくして、なだらかにする。
舌触りは味にまで影響します。
舌という感覚器官、噛む為の頑丈さと食べ物の噛みごたえをしっかりと感じ取る敏感さを併せ持つ歯など、口の中は粘膜に守られたデリケートな部位となっています。
このため口の中に触れるあらゆる部分は突起部分を削って滑らかなものにして、味覚を楽しむのに専念できるようにしました。

4.またこの考えをさらに推し進めたのが、フチ付きスプーンシリーズです。
さじ部分の周囲に平らなフチ部分を加え、断面を自然に開けた口に近い形状にしました。
このため大きく口を開けることなく、無理なく食べ物を口の中に運ぶ事が可能になりました。
またエッジ部分で皿の上の食べ物を切り、残さずすくい取り、料理を口からこぼさず、汁物を注ぐことが容易になりました。

5.食べる方向にさじ部の角度をよりなだらかにする。
さじ部を浅くすると同時に、口に出し入れする方向に対して口の形状に沿う形でなだらかな角度にしました。
このため滑らかさが強調されます。

6.左利き右利き用を作る
ユニバーサルデザインの理念の元誰にもストレスなく使える道具として、左利き用のスプーンを用意しています。

7.安全の日本製。
高級ステンレス製カトラリー製品の生産地、新潟燕三条で行っています。

ののじのスプーンは用途に合わせて、細かくラインアップされています。
それぞれの違いは商品ページをご覧下さい。